そのひと そのひとへ、、、
中六の漢方を
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トップへ / 痔(ぢ)のはなし 1.2 / 痔の漢方薬の話
慢性の痔の 急性憎悪期も同じです。
今回の痔は、いわば、事故のようなものですから、
10日程度で、急いで、治療しましょう。
早めの処置が、慢性化の予防になります。
目にしろ、唇でも、陰部でも、肛門も 粘膜部は、
もともと 普通の皮膚に比べ、傷つきやすく、
そのための免疫も 完備されています。
ダメージが続かない限り、血流が豊富
(出血量は、傷の程度に比し多く感じられます。)
なので、意外と、早く治ります。
急性期は、
*血管の弾力性を強化する。例)桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
*血の腫れものをへこませる。例)桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
*大便を柔らか気味に調節する。例)麻子仁丸(ましにんがん)
の3点がほとんど全てです。
どこを中心にするかで、漢方薬を工夫します。
*1.出血;止血と傷口修復の漢方薬。例)瀉心湯(しゃしんとう)などで、まず、止血です。
1.2回で、出血が止まれば、まず 大丈夫ですが、
なにしろ ばい菌の多いところで、傷口に ばい菌がつけば厄介です。
絆創膏で保護する訳にも ゆきませんので、止血の漢方薬を考えます。
止血の漢方薬は、何故か、血流を改善しながら、傷口の保護が出来るようです。
血液粘度を下げる ⇔ 止血 とは反対なのですが、痔出血には、よく効きます。
静脈瘤などと違い、(血管外への、血液の、捨て場がありません。)
外に失っても、今 溜まっている血液など、勿体なく ありませんので、
その後の止血と傷口の修復が出来れば、かまいません。
ただし、これらは、真っ赤な血です。
イボ痔のすり傷程度なら (便の後、ポタリと落ちる)、
イボ痔の漢方薬を止血方向に、強化させます。
*2.血管の腫れをなくす。例)桂枝加大黄湯(けいしかだいおうとう)
内蔵や皮膚の、静脈血管の弾力性を、応援する漢方薬です。
いぼ痔(痔核)の風船のゴムのほうの弾力を強化して、
中の空気(血) を追い出す方法です。
この場合は、腸や肛門粘膜部分の弾力性復活に、期待します。
出っ張っている部分を、押し込んで、
血流の洪水をおこさせ、ダムを決壊させ、、
血を引かせる考え方です。
急性期は、これが1番多く、慢性期にも、使います。
主に、筋肉強化の漢方薬や、筋肉の腫れや、
熱症状を取る漢方薬を使います。
怒張が激しく、痛みが強い場合は、
筋痙攣を緩和する漢方薬も使います。
1. 血液の漢方薬で、粘度を下げて血流の改善。
*1. 血液の漢方薬で、粘度を下げて血流の改善。 例)乙字湯(おつじとう)
皮膚、粘膜の、末梢血流改善が主漢方になります。
血流改善洪水を起こしてダムを崩す漢方です。
下肢静脈瘤では、腎臓へ帰る血と考えることが多いですが、
痔は、
肝臓へ、帰る血、または、内臓静脈の血、または、皮膚血流の血です。
案じられる、それぞれの行く先の漢方薬を主役にします。
例えば、
また、腫れた血の 最内部の 血栓前駆状態
を砕く(破血剤)のも、
漢方の得意分野です。
血栓の固まり具合や、粘度具合で、漢方薬を工夫します。
早く、気にならない 小さな硬めのイボ程度まで、改善しましょう。
*2. 内蔵や皮膚の、静脈血管の弾力性を、応援する漢方薬。 例)当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)
風船のゴムのほうの弾力を強化して、
中の空気(血) を追い出す方法です。
この場合は、腸や肛門粘膜部分の弾力性復活に、期待します。
急性期は、これが1番多く、慢性期にも、使います。
主に、筋肉強化の漢方や、筋肉の腫れや、
熱症状を取る漢方薬を使います。
*3. 肛門の筋肉を強化する漢方薬。 例)黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
そもそも、人間の2足歩行が、
下肢静脈瘤や、痔の大きな原因です。
仕事で、
肛門部の静脈叢と、筋層は、
直腸巾着部にある 水道蛇口のパッキンのような、役目です。
肛門部に脱出している場合は、痛みが多く苦痛です。
筋力の不足と理解します。
筋力強化の漢方薬です。
この考え方は、
腸ヘルニアの場合でも、脱出内容は、腸ですが、
腹膜開口部筋肉のパッキン部の不具合と考えると、同様です。
また、椎間板ヘルニアでも、変形性関節炎でも、
脱出物が、本来内側の柔組織の場合、
(軟骨状の突起物形成は、ちょっと事情が違います。)
同様の解決漢方薬のヒントになります。
*4. 冷えたのかしら?、、、、、体を、温める漢方薬。 例)人参当勺散(にんじんとうしゃくさん)
痔は、お尻の “しもやけ” とも言えます。
腰を暖める漢方薬で、血流の改善を、図ります。
*5. 出血があれば、その対処。止血の漢方薬。 例)芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
慢性の痔で、
量の多少に関わらず、出血がよくあると、困ったことです。
慢性痔の出血は、傷が癒えきらず、
皮膚粘膜が厚く硬く変化し、
脆くなっているかも知れないからです
どこでも、皮膚粘膜は、必要以上に厚くなると、
変質しやすく、脆くなる ものです。
出血自体は大したことではないのですが、
血管や粘膜部の脆さは、ぞっとします。
繰り返す方は、手術をオススメします。
お医者さんに、ご相談ください。
是非、息の長い対処を お願いします。
たまたまのすり傷や、反対に、
イボ痔の部分破損の出血なら、漢方薬は、急性期と同じです。
しかし、組織が脆くなって、時々出血する場合、
筋肉強化と血栓を砕く漢方薬で、
血の腫れ物を、砕き、血流改善を図りながら、
筋肉粘膜の、再生を願うばかりです。
血栓は、薄皮を、滑り取るような漢方薬などで、
気長に努力したいものです。
そのひとそのひとへ、
中六特製痔疾漢方薬(急性期用)
7日分; 4,200円。
そのひとそのひとへ、
中六特製痔疾漢方薬(慢性、体質強化、悪化防止)
20~30日分; 10,800円。
お好みで、粉薬、煎じ薬、など、調整いたします。
①はれものは、どれくらいですか、やわらかいですか?
それとも、ぱんぱんに、はっていますか?
②痛みはいかがですか。
③出血はどうでしょう。
④今回のは、いつごろからでしょう。
思い当たる原因がおありですか。
⑤何が、一番苦痛でしょう。
2. ひどい時は、どんな具合ですか。
どのような時が、一番ひどかったでしょう。
どのように、なさいましたか。
3. 普段は、痔が、おありでしたか。
①.②.③. ④.下着がよごれませんか。
⑤便の硬さ、回数は、どれほどでしょう。便秘薬は?
⑥普段お使いの痔のお薬をお教えください。
どれが、よく効きましたか。
注; よくお飲みになる便秘薬は特に詳しく、
例)コーラック2錠が丁度。1錠だと効かない
3錠だと下痢腹痛になる。などと、お願いします。
5. 今までの経過、昔からの話をお聞かせください。
6. そのほか、痔について、お聞きしておいたほうがよいと、
思われることを、お願いします。
7. 体格や、普段の生活の、特徴もお教えください。
①病院の、毎日お飲みのお薬がございますか?
②常用されているお薬、サプリメントなどは。
③お食事の好き嫌いなどは、如何ですか?
9. そのほか、アレルギーなど、
お聞きしておいたほうがよいと、
思われることを、お願いします。
などと、なるべく、詳しくお願いいたします。
何度か、このように、やりとりさせていただきますように、
お願いします。